学校で教わったこと

「おのおの、自分のことばかりでなく他人のことも考えなさい」(新約聖書 ピリピ人への手紙 第2章4節)というのは、私が通っていた学校のモットー。
入学式の礼拝で、校長先生がお祈りの最初に「この学校の入試に受からなかった人もそれぞれの道で恵みが与えられますように」というような意味のことを言われて、子ども心に驚いたことを今でも覚えている。今にして思えば「その精神に照らし合わせてどうよ?」という先生も複数いたが……。まあ、キリスト者だろうが、しょせん”にんげんだもの”ね。私は在学中は部活のひとつとしてキリスト教青年会に入っていたし、割と熱心に教会に通った。だが結局、周囲の"クリスチャン"に反発を感じることが多々あり、キリスト者にはならなかった。今後もたぶん特定の宗教に帰依することはない。
とは言え、誰か個人の考えとしてではなく、誰かの口から言われたとかでもなく、絶対的な「教え」として何度も繰り返し聞いた言葉というのは、年月を経ても心に残っているもので、それはいいことだったなと感じている。
他人のことも考える、というと説教じみているようだけれど、想像力を働かせるということだと思う。現首相が(名前を書くのもイヤ)広島と長崎の式典における挨拶のことを「セットで」「起案」している、と発言していた。単なるルーチンワークのひとつとして心のこもらない言葉を並べ替えているだけ、という本心を、こんな風にぬけぬけと口にしたら聞いている方がどう感じるか、それくらい想像できないのか? あまりにも情けなくて涙が出る。

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by oliva16 | 2015-08-06 14:03 | くらし