コクーン歌舞伎『三人吉三』

6月20日にコクーン歌舞伎『三人吉三』を観てきた。
平土間席、前から2列目。
ざっくりした筋は、天下の宝刀「庚申丸」と、金百両を巡る騒動。
ストーリーは置いといて(笑)、このコクーン歌舞伎は客席も使って役者が走り回り、BGMがあり、いわゆる古典芸能のイメージとは違う。それらの音、響きを床座りしたカラダ全体で感じることができて、最高に楽しかった。
過ちを償うために自害しようとしたら偶然そこへ通りかかった人に助けられたり、金を奪うために斬り合ったり…ちょっとしたキッカケで「死」の方へと転んでしまったり、あるいはギリギリで生に戻されたりという場面の連続は「死と生の境界って意外とスッと越えてしまうもの」という感覚を持っている人が書いた作品かな、と思った。初演は1860年、ということだが、この時代の死生観なのか?
最後、三人が折り重なって死ぬのだが、断末魔のお嬢吉三(七之助)とお坊吉三(松也)が全身を突っ張り手を握り合っているところに身体を引きずってきた和尚吉三(勘九郎)の全身の力がふっと抜けて重なると三人とも脱力して「ものの塊」となり、その上に雪が降り積もり…埋れた三人の身体はもう虚しい「無」に帰してしまった…というような印象を受けた。

私は全く知らなかったのだが、松也くんは、元AKBの某とスキャンダルがあるらしく、それをネタにした台詞が出てきたりしたのも歌舞伎らしくて楽しかった。
あと、子役の可愛さにズキュン♥️
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by oliva16 | 2014-06-22 01:36 | ぶたい